
フォークリフト免許の取得を考えているものの、無料で免許が取れるのか、費用が気になる方も多いのではないでしょうか。
受講から修了証の取得まで、コストを抑えながら運転技術を身につける方法や取得までの流れや実際の試験合格率にいたるまで、詳しくご紹介します。
目次
主にフォークリフトの免許を”無料/最安”で取得するならこの方法
最近では、フォークリフト免許は企業が費用を全額または一部負担してくれる制度や、行政の教育訓練給付金を利用して安く取得する方法があります。
これらの方法を活用すれば、通常より大幅にコストを抑えて免許取得が可能です。
費用を抑えたフォークリフト免許取得の手段を、下記で詳しくご紹介します。
|
方法 |
負担費用 |
難易度 |
メリット |
デメリット |
|
企業へ入社・転職 |
原則0円 (企業による) |
やや高い |
・金銭的リスクがない ・就職と資格取得を同時に実現 |
・希望の企業が見つからない可能性あり ・「一定期間の勤務」が条件となる場合あり |
|
公的機関で取得 |
2万円~4万円程度 |
比較的低い |
・費用が比較的安価 ・信頼性が高い ・労働安全衛生法に基づいた正規のカリキュラム |
・講習日程が限られている ・通学に時間がかかる ・働きながら受講する必要がある |
|
教育訓練給付金の申請 |
実質0円~2万円程度 |
やや高い |
・受講費用の一部が国から支給 ・講習は、質の高い内容であることが多い |
・雇用保険の加入期間など、受給条件あり ・申請手続きが複雑 ・全額負担ではなく一部を自己負担 |
フォークリフト免許費用を負担してくれる企業へ入社・転職

多くの企業では、従業員のスキル向上や定着率向上を目指して、フォークリフト運転免許の取得費用を全額または一部負担する資格取得支援制度を導入しています。
この制度を活用することで、従業員は講習や学科、実技試験にかかる費用の一部が企業負担となり、免許取得に必要な費用や時間の負担を大幅に軽減できます。
また、企業側も、従業員のモチベーション向上や定着率アップを狙うことができ、即戦力となる人材の育成に繋がります。
フォークリフトに関連する公的な機関で取得

フォークリフトに関連する公的な機関でも免許取得が可能です。
地域によっては、「労働基準協会」や「陸上貨物運送事業労働災害防止協会(陸災防)」などの公的機関が運営する教習所は信頼性が高く、比較的安価でフォークリフト運転技能講習を受けることができます。
公的な機関以外でも、フォークリフトメーカー系の教習所(コマツ教習所、キャタピラー教習所など)や民間の教習所も都道府県労働局長に登録されているため、正規の講習を実施しています。
フォークリフトの教育訓練給付金の申請

教育訓練給付制度を活用することで、フォークリフト免許の取得費用の一部(最大50%)を国から補助してもらえる制度もあります。
直近1年以上雇用保険に加入していれば、指定講習を受講後にハローワークで申請することで、受講料を軽減できます。
このように、企業や公的機関を利用することで、フォークリフト免許取得の費用負担を軽減し、スムーズに資格取得を進めることができます。
【免許費用を負担してくれる企業】でのフォークリフト免許取得の流れ
Step1.面接・内定~入社
「資格取得支援制度あり」「フォークリフト免許不要」などの記載がある求人に応募し、面接でキャリアイメージや免許取得を希望する旨を伝え、内定をもらいましょう。
Step2.講習受講・費用支払い
企業が指定する教習所でフォークリフト免許取得のための講習を受講します。
費用は企業が直接教習所に支払うか、一度自身で立て替え、後日精算する形になります。
Step3.免許取得・業務開始
講習を修了した後、免許を取得できます。
それから、企業の案内のもと現場配属され、現場運用ルールの把握や安全確認をした後、フォークリフト運転業務を開始することができます。
【公的な機関】でのフォークリフト免許取得の流れ
Step1.教習機関の選定
最寄りの「労働基準協会」や「陸上貨物運送事業労働災害防止協会」などのホームページを確認し、講習日程や費用を比較して受講する機関を選定しましょう。
Step2.申し込み・受講料の支払い
ウェブサイト、電話、または窓口で講習の申し込みを行い、必要書類(住民票の写し・免許証コピーなど)を提出した後、指定された期日までに受講料を振り込みます。
Step3.学科・実技講習の受講
指定された会場で、学科講習(座学)と実技講習を受講します。
講習には約2〜5日間を要します。事前に普通自動車免許以上を所持していない場合は受講期間が約5日、大型特殊自動車免許を所持している場合、約2日でフォークリフト免許取得が可能です。
Step4.試験合格・修了証(免許)の交付
講習を受け、学科試験と実技試験に合格できれば、すべての課程を修了します。
その後、修了証が交付され、フォークリフトの運転が可能になります。
【教育訓練給付制度】を利用したフォークリフト免許取得の流れ
Step1.ハローワーク事前相談
ハローワークに行き、教育訓練給付制度の対象となるかを確認しましょう。
雇用保険の加入期間などの受給資格を満たしているかが、前提条件となります。
Step2.指定講座の申し込み・受講料の支払い
厚生労働大臣が指定した”教育訓練講座”の中からフォークリフト運転技能講習を特定し、教習所に申込みましょう。ハローワークのホームページでも検索が可能です。
一時的に受講料全額を自己負担で教習所に支払います。
Step3.学科・実技講習の受講→修了証(免許)の交付
指定された会場で、学科講習(座学)と実技講習を受講します。
講習期間や修了証(免許)の交付までの流れは前述した「【公的な機関】でのフォークリフト免許取得の流れ」と同様です。
Step4.ハローワークでの給付金申請
講習修了後、必要書類(修了証明書、領収書、教育訓練給付金支給申請書など)を準備し、ハローワークで給付金の支給申請手続きを行います。
後日、指定の口座に給付金が振り込まれます。
フォークリフト免許試験の合格率・受験資格
フォークリフト免許の取得を目指す方にとって、試験の合格率や受験資格は気になるポイント。
国家資格であり、試験に対する不安を感じる方も多いかもしれませんが、実は多くの方が資格取得にチャレンジしています。詳しくご紹介します。
フォークリフト免許試験の合格率
フォークリフト免許試験の合格率は、一般的に国家資格ということで「難易度が高い」と考えられることが多いですが、実際には毎年90%以上の受験者が合格しています。
これは、多くの受験者が十分に準備をすれば合格できることを示しています。

さらに、人気の国家資格(宅建士・行政書士・電気三種など)別に合格者(修了者)数を調査したところ、フォークリフト運転技能講習の修了者は200,000人近くにもなり、資格取得は思ったよりもハードルが低いといえます。
しかし、フォークリフトオペレーターになってからは運転技術はもちろん、経験・安全意識がより求められることは心に留めておきましょう。
フォークリフト免許を取れる人の条件・受験資格
フォークリフト免許を取得するためには、運転時に一定の危険を伴うことから18歳以上であることが必須条件です。
また、必須ではないものの視力や聴力が十分でないと、実技試験の合格が難しい場合もあります。
さらには、普通自動車免許を所持していない場合は運転技術に不安があると判断され、講習を受けることすら難しい場合もあるため、選定した教習所に条件確認することをおすすめします。
フォークリフト業務での”よくある”不安”や”うわさ”
フォークリフトオペーレーターを目指す方がよく耳にする不安
- 免許を取っても実務未経験で活躍できるのか
- AIやロボット導入が多いこの時代でフォークリフトオペレーターは失業しないのか
- フォークリフト作業って実際きついのか
次項でこれらの不安にお答えします。
フォークリフトは”実務未経験”でも始められる?
多くの企業が未経験者でも受け入れを行っています。
人手不足の物流や倉庫業界では、研修制度を充実させている企業も多く、資格取得にかかる費用を全額負担してくれる会社も多くあります。
まずは免許を取得し、自信を持って求人に応募してみましょう。
フォークリフトオペレーターは食いっぱぐれない?
フォークリフトは、物流、工場、倉庫、建設など、あらゆる業種に不可欠な車両であり、さらには安全上、人の判断が必要な場面が多く、ロボット・AIにも完全に業務を任せられないため、今後も仕事がなくなることはないでしょう。
資格取得後に経験を積んでいけば給料アップも見込めます。フォークリフトオペレーターは「安定した職」と言えます。
フォークリフト作業はきつい?
長時間のフォークリフト運転による腰への負担や、冷凍倉庫のような特殊な環境下も現場によってはありますが、基本的には身体への負担が少ないため、女性でも活躍できる環境です。
多くの作業を機械が担うため、重い荷物を手で運ぶ必要はありません。機械操作や運転が好きな人にとっては、スキルアップを楽しみながら働けます。
「フォークリフト作業は本当にきつい?実態やメリットをご紹介」という記事でも詳しくご紹介していますので併せてご覧ください。
フォークリフト免許費用をかけずオペーレーターを目指すなら関東サービスがおすすめ
関東サービス(株)では、従業員のスキル向上を目的として、フォークリフト免許の取得費用を全額負担する制度を提供しています。
従業員数300名を超え、関東を中心に10店舗以上を展開しており、大手企業との取引も豊富です。さらに、OJTを通じて、実務をしっかり学びながら免許を取得できる環境が整っています。
関東サービスの制度を活用して、安心して免許取得と現場での活躍を目指しましょう。
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