物流業界に向いている人は”こんな人”!活躍できる人の特徴と仕事内容を紹介_サムネイル画像

この記事はこんな方におすすめ

  • 物流業界に転職を検討している人
  • 物流業界で活躍したい人
  • 自分は物流業界に向いているか気になる人

物流は人々の生活を支える社会インフラです。

現場の安全・時間管理から段取り、連携力まで、人の判断とチームワークが価値になります。

ここでは、どんな資質が求められ、どう活躍できるのかを詳しく解説します。加えて、資格の取り方や将来のキャリアパスも具体例とあわせて紹介します。

物流業界に向いている人は”こんな人”!

フォークリフトを運転する人の画像1物流は、商品が「欲しいときに届く」を実現する仕組みづくりです。

現場から企画まで役割は多様です。では、どんな人がこの業界に向いているのかを見ていきます。

物流業界で求められる人材像とスキル

物流業界では主に下記のような人材が重宝され、現場で活躍しています。

・時間×安全を守れる

フォークリフトでの事故件数は年間約2,000件発生しており、正確な操作と状況判断、時間管理が強く求められています。

時間・安全への意識が高い人は、出荷遅延や事故のリスクを最小限に抑える存在として重宝され、現場の信頼を集めます。

・タスクの迅速な優先順位付けが得意

国土交通省は作業ガイドラインを用意し、「作業時間の最適化」を課題としています。

段取りが上手な人は、作業工程のスケジューリングや優先順位の判断が早く、無駄な待機・混雑・人員ロスを削減し、効率を大きく底上げするキーパーソンとなります。

・人と上手く連携/コミュニケーション可能

物流は倉庫内で、多職種がリアルタイムで連携しながら業務を進める”チームプレイ”です。

作業者間の情報共有の質がヒューマンエラー削減に有効とされています。

報連相や声掛けができる人は、事故・トラブルを未然に防ぎ、現場の士気・安全・納期遵守に貢献できるでしょう。

物流業界に向いていない人材は?

下記のような人は物流業界が向いていない傾向にあります。

・安全手順、法令の軽視

法令・手順を軽視する人は、事故を招きやすく、管理職などのリーダーからの信頼を得にくい傾向があります。

フォークリフトに起因する災害発生件数の推移のグラフ画像

出典:フォークリフトに起因する労働災害の発生状況|一般社団法人日本産業車両協会

厚生労働省労働災害統計によると、2023年度で1989件の死傷事故、22件の死亡事故が報告され、多くの原因が安全手順無視や確認不足であったことがわかっています。

・注意力散漫

視界不良・荷物の位置誤判断・挙動のぶれなど、反復作業中のミスが重大な事故につながるケースが多いです。

しかし長時間の労働により、「注意力の低下」が図らずも起きてしまいます。その場合は安全のために現場の上長に相談する必要もあります。

・他部署/顧客との連携が苦手

事故防止・改善提案マニュアル(トラック輸送の過労運転防止マニュアルなど)で、「点呼・報告・連絡」が義務づけられていることがわかります。運行安全のための情報共有が法規上・業務上非常に重要とされています。

他部署や顧客との連携がしっかりできる人は、現場で発生する遅れ・荷待ち・納期変更などに柔軟に対応でき、事故・トラブルが少ない傾向にあります。

現代社会を支える物流業界の魅力・やりがいとは?

物流業界で働く二人の男性の画像

「食いっぱぐれない仕事」としての安定性

国内貨物のモード別輸送量の割合の円グラフの画像※出典:物流2024年問題の概要と国土交通省の取組紹介|国土交通省

物流は生活・企業活動の“血流”です。国内の貨物はトン(t)ベースでトラックが9割超を占め、倉庫の入出庫・保管・流通加工・配送など常に動き続けます。

さらに、フォークリフトオペレーターは大量の荷物を効率的に動かす主役となります。有資格者として専門スキルの価値は落ちにくい=安定につながります。

EC拡大や効率化の波でも現場の役割は、おおよそ変わらないでしょう。

未経験からでも挑戦可能

未経験者はピッキング・検品・梱包・出荷などの基本作業をOJTで習得できる現場・企業も多く存在します。

準中型免許を取得すれば、事業者の初任運転者教育や初任診断が法律上定められているため、トラックドライバーとして安全に現場経験を積み、活躍できます。

フォークリフトは人材育成・研修制度が充実している会社も増えてきているため、入社前にフォークリフト資格がなくても、育成を受けながらオペレーターとして成長、活躍できます。

未経験からのフォークリフトオペレーターを目指す場合は「フォークリフトは実務経験なしで始められる?業界の”今”や将来性も解説」を参考にご確認ください。

資格取得と現場経験でキャリアを有利に進める

物流業界では、「現場経験」と「資格」がキャリアアップの大きな武器になります。

たとえば、フォークリフトの資格を取り、現場での作業をしっかりこなせば、品質と安全への貢献が評価され、班長や主任などの管理職を目指す道も開けます。

トラック運送に関わる人なら、一定の実務経験を経て国家資格である「運行管理者」にチャレンジできます。

物流業界は「単純作業の繰り返しで終わり」ではなく、スキルと実績でキャリアを築いていける業界です。

物流業界の課題と今後の挑戦

物流は今、人手不足による輸送力の目減り、燃料費高騰に直面しています。一方で最新技術を駆使した解決策も前進中です。

技術で効率化を進めつつ、安全判断や現場調整は人が担う“人×テクノロジー”で乗り越える最新トレンドを解説します。

物流業界が抱える多重課題

課題①2024年問題(人手不足)

輸送力不足の見通し(2024年問題の対策を講じない場合)のイメージ画像※出典:物流を取り巻く動向と物流施策の現状・課題|国土交通省

少子高齢化とEC拡大で需要が増える一方、担い手は今後さらに減少していきます。

このまま未対策の場合、国交省はドライバー不足によって2030年には輸送運送力が34%不足する可能性を明示しており、抜本的・総合的な対策が急務となっています。

※日本の米の年間生産量は約730万トン。輸送力34%(約9億トン)不足=米の年間生産量の約120〜130年分に匹敵します。

課題②燃料費高騰

燃料費の上昇・高止まりは、配送や倉庫の原価を直接押し上げ、利益を圧迫しています。

結果として、運賃の見直しに加え、再配達削減・積載率向上・モーダルシフトなどの効率化投資が不可欠になっています。

課題を解決する物流業界の【挑戦と対策】

物流業界の【対策】

物流業界は「2024年問題」による労働時間の上限・輸送力低下と、「燃料費高騰」に対応するため、効率化と自動化が進んでいます。

IoT・AIで在庫や配車を最適化し、トラック予約(例:MOVO Berth)で待機時間削減も実施している企業も増えてきています。

さらに、EV・ハイブリッド導入で燃費と排出を抑え、配送の生産性を高めています。

物流業界の【挑戦】

業界は“人の力を拡張する”段階に入っています。

AIやロボットは定型作業を効率化しますが、例外対応・安全の最終判断・現場改善・法令順守は人が中核となります。

変わらず人材不足を解消していきながら、持続可能性への取り組み、ロジスティクスエンジニア等の役割拡大など、より効率的で、業界に負担のない「人が活躍できる余地」が広がっています。

物流業界の職種・業務内容

物流の仕事は「きつそう」「単純作業」というイメージを持たれがちですが、実際には多彩な職種があり、経験や資格を積めばキャリアアップも可能です。

ここでは代表的で、今後も需要の高い職種をご紹介します。

・フォークリフトオペレーター(リフトマン)

物流業界で働く(フォークリフト運転)人の画像2

業務内容
倉庫や工場で荷物を持ち上げて運ぶ「フォークリフト」を操作し、荷物を棚にしまったり出荷のためにトラックに積んだりと、モノの流れを支えます。

資格取得支援を行う企業も多く、資格講習を受ければ誰でも挑戦でき、安定した求人が多い職種です。

必要資格

  • フォークリフト運転特別教育修了証(最大荷重1トン未満)

  • フォークリフト運転技能講習修了証(1トン以上を含む操作)

難易度
比較的、なれる難易度が高くはない職種です。未経験者でも応募可能な求人が多く、資格取得にかかる時間は「特別教育」で約12時間(学科・実技各6時間)+講習の手続き、技能講習はより実務性が高く、学科+実技+修了試験が必要です。

・トラックドライバー

物流業界で働く(トラックを運転)人の画像

業務内容
商品や荷物を目的地まで運送することが主な業務です。近距離での配送から、長距離で数百キロ走る場合まで幅広く、時間管理と安全運転がとても大切です。

大型免許を取れば運べる範囲が広がり、仕事の幅も増えます。フォークリフト同様に資格取得支援を行う企業の求人も多く存在します。

必要資格

  • 普通自動車免許、準中型/中型/大型自動車免許(扱うトラックのサイズは現場によります)

  • 車両によってはフォークリフト資格・けん引免許など追加資格が必要 

難易度
なれる難易度は、扱うトラックの大きさ次第となりますが、近年ではフォークリフト同様に未経験者でも応募可能な求人(入社後に免許取得支援制度あり)が多くなっています。

長距離配送では時間管理・体力・運転スキルが求められるため、中・長距離ドライバーになるにはやや難易度が高いです。

・通関士/国際物流コーディネーター

資料をデスクの上で見て考えている人の画像

 

業務内容

「通関士」は税関手続き・関税計算・輸出入書類の作成・法律・関税法令の調査対応などを幅広く行う、国家資格が必要です。

「国際物流コーディネーター」は輸送手段やルートを考え、輸出入をスムーズに進める役割を担います。

どちらも英語や貿易の知識が役立ち、国際的に活躍できます。

必要資格

  • 通関士(国家資格)試験合格が必要。平均合格率はおおよそ15〜20%。令和5年度時点の合格率は24.2%

  • その他、語学力・貿易実務・法律知識・輸出入関連の条約・関税制度などの知識が求められる 

難易度
通関士試験の合格率が低いため、難易度は高めです。

さらに法律・貿易実務の学習量も必要とするため、未経験でも目指せますが、時間と努力・教材・講座等で準備が十分に必要です。

コーディネーター業務は通関士ほどでなくても、実務経験や専門知識があると有利になってくるので、物流業界に入った際のキャリアップ職種対象として見るのも得策です。

・ロジスティクスエンジニア

物流現場で働くエンジニアの画像業務内容

物流全体を効率的に動かす仕組みを設計し、倉庫の配置やシステムの導入を考え、コスト削減や作業効率の改善を行います。

データ分析やシステム知識が必要で難易度は高いですが、比較的大手企業やグローバル企業でポジションがあり、待遇もそれに応じて高めです。

必要資格

  • 大学卒業以上(理系・工学・物流/サプライチェーン系専攻が望ましい)

  • データ分析スキル、ロジスティクス・物流プロセスの知見、英語等の語学力があると有利。

難易度

まずは現場経験を積む必要が多く、工程・設備・システムの設計に関する知見や提案力が求められます。

未経験からのスタートだと時間がかかるため、キャリアアップ職として見られています。

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